花粉症を克服しよう! 〜花粉と感作とスキンケアの話〜

免責事項

当該記載事項は当院に複数回の受診歴があり、
かつ当該疾患について診断された方々に
対する補完であり、当方医師の業務を全う
せしめるための補助にすぎず、あくまで
補助的なものとして閲覧いただきます様
お願い申し上げます。従いまして、当院
受診歴のない方、また医療従事者が自らの
診療を補完する目的等で閲覧することは
できません。直ちに当該ページを閉じて
いただきますようお願い申し上げます。また
事業者が閲覧を行った事実がアクセス解析で
判明しました場合、かかる閲覧が法の禁じる
手段による場合は直ちに法的措置に着手
いたします。なお、電話、メール等での
問合せには応じておりません。疑義ある時は
診察での対応になります。緊急かつやむを
得ない場合などにおいて、電話等における
問合せに医師が対応した場合、再診料等が
発生しますのでご留意ください。

文責:ファミリアクリニック事業部

 


 

 

さて、無事コロナがオワコンになってきていますね。いいことです。

一足先に日常を取り戻したファミリアクリニックでお待ちしております。

 

さて、今回のテーマは花粉症。

さっさと克服して次のステージにいきましょう。

 

 

結論を先に

花粉症の症状をクスリ(など)で確実に抑えて

無症状の状態をキープして花粉を浴び続ける

コレで克服します。6年ぐらいかかる印象ですが。

 

 

まず、「鼻とか目とか、何一つ症状がない」というのが前提になります。

目の粘膜、鼻の粘膜にキズひとつない。鼻水やメヤニも何一つ余計な有機物がない

そういう状態をまず作ってください。

 

 

そして、ジブンはこのクスリがあれば「全く症状がない」というベストチョイス薬を見つけてください。

(症状がなければ、何を使ってもいいのですが。とりあえず処方薬をもらって、という前提で話をします)

 

使っても、なんとなく鼻がグズグズするけど、我慢しよう、とか

使っているうちに鼻が乾いてきて、アタマが重くなるけど、毎年のことだし

とかだとダメです。エンドレスに続きます(卒業できません)

 

今日は調子がいいから、飲まないでおこう。とか

いつもは使わず、辛い日用にクスリとっといてイザに備えよう、とか

普段はそんなに辛くないから別に飲まなくていいや、とか

コレもエンドレスに卒業できません。

 

なぜか?

 

アレルギー全般にいえることなのですが、

傷んだ皮膚、傷んだ粘膜に来たもの カラダはそれを『敵』と認識します

正常な皮膚はともかく、正常な粘膜にきたものを、カラダは『大丈夫』と認識します

 

なので、症状があるというのは、カラダが反応しているということ。

アレルギー反応を起こして、カラダは花粉を追い出そうとしている、ということ。

そこに花粉がくると、やっぱり「コイツら敵だ」と認識して、全力で駆除しようとします。

 

風邪を引いているとき、花粉を浴びると、「コイツも敵」(風邪ウイルスの仲間)と認識します。

 

なので、幼児期に花粉症になる子どもたち、例えば鼻の状態が悪いとか、風邪ひいた直後とか。

粘膜の状態が悪いときに、たとえばお山の公園とかで遊んで、帰る頃に花粉症デビューになるケース。

とても多く経験しています。

大人も同じ。

春先に風邪ひいて、その時期に無防備に大量に花粉を吸い込むと風邪がなおる頃になってもクシャミ鼻水がひどい → 花粉症と診断された、というケースも多々あります。

(ちなみに昔、僕は風邪っぽかったとき子どもを成田の公園に連れて行ってヒノキ花粉デビューしました。もう減感作しましたが。)

 

 


 

 

逆に、いい粘膜、いい状態で全くキズもなく、余計な有機物がない状態(有機物がある=かならず菌の温床になるので、弱いなりに炎症反応をおこす)であれば、

そこに来た花粉をカラダが「コイツら大丈夫」と認識するチャンスがでてきます。

 

たとえば、当院で処方する花粉のクスリ。犬や猫のアレルギーの子に処方するクスリとほぼ同じですが

犬アレルギーの子ども達、それらのクスリをバッチリ効かせた状態で、犬と遊び続けると、だいたい子どもたちは半年ぐらいで克服します。

「完全に克服」して、クスリなくてもクシャミも鼻水も、目のかゆみも出なくなります。

喘息の発作も起こさなくなった子もいます。

(余談ですが、喘息がコントロール悪い子で、耳鼻科的アプローチをしてくれない小児科が管理していただけ、というケースがとても多い。喘息の子こそ、耳鼻科も見れる小児科医に相談するべきなのですが。いつもいう小児科専門医=小児「内科」専門医、という詐称まがいの呼称なので耳鼻科や皮膚科の知識がデタラメな医者がいて困っています。)

 

花粉は年に1-2ヶ月しか飛ばないので、6年くらいかかるなぁ、という印象を持ってます

 

 

また、アレルギー全般に共通して「我慢するほど損をします」(症状的にも、金銭的にも)

 

アレルギー全般。とくに今回は花粉症の話ですが、

このくらいのクシャミなら大丈夫、と我慢していると

カラダは、こんだけクシャミしても排除できないなら、もっとがんばる!

と捉えて悪化していきます。

 

もちろん悪化して開始する治療より、早いうちのアプローチの方が、

治癒が早くて、薬もよく効き、量や種類も少なくて済み、結果、早く克服して卒業していきます。

 

そして、 アレルギーに限らず、、およそ全ての病気は軽いうちに確実に治す方が簡単だし、軽いときこそ選択肢が多いのです

 

(ココマデ、R5.2.18記載)


(ここからR5.3.4記載)

 

せっかくなので、「コロナ治し方」の記事で非推奨として列挙した異星人すぎるアレグラについて言及しておきましょう。

非推奨

鼻閉の副作用が多い古い第二世代抗ヒスタミン
例.アレグラ(フェキソフェナジン)、ディレグラ(プソフェキR5.3.10追記

 

近所の医者にも好んで使うのがいるのですが、僕の捉えてる薬プロフィールとしては

①痒みには全然効かない

ジンマシンなどに対し皮膚科とかで出しているけれど、その処方医は本当に患者さんからのフィードバック尋ねてるのか疑わしい

②鼻が詰まる*

抗コリン作用が強く鼻水がこびりつくので、副鼻腔炎の人に使うと悪化必至

③小児容量が設定されている

よりによって「効かないし、むしろ有害
なのに小児量設定があるため「小児科が見れないやばい医者」が好んで子どもに処方しやがる
↓ ↓ ↓
なので小児科を装って標榜している医師**がアレグラ出していたとしたら、 処方意図を尋ねたほうがいいでしょう

**大概は無知な内科医

NA NO DE

「眠くならない」だけが取り柄の、たいして効かない

ゆえにボロ儲け・・・・・・・のクスリと判断します。

(クスリは効きが悪く利益率が高いほどボロい商売となります)

 

* ②について補足
改良版としてpseudo***エフェドリンを加えて作ったディレグラ

***pseudoは偽、の意でシュード、と読みます!
プソイドとか読まないで欲しいゎ

鼻閉をどうにかしようとしたようですが設計理念からして終わってます

薬というか毒ですよ、アレ

心毒性あり、

依存性あり、

乱用リスクで販売規制の国多数

そもそも鼻が乾いて詰まった感じが苦しい

→じゃあ鼻の粘膜引き締めて鼻の通りを良くする薬を配合しよう

→解決しない+毒性up

考案者は冥府に堕ちて欲しいです

 

(ココマデ、R5.3.4記載)


(ここからR5.2.20記載)

花粉症から少し離れますが、皮膚についても同じです。

皮膚はバリアとして、生物が生物として外界から独立存在するために色々なモノから守ってくれる、人体において最大の臓器です。(ちなみに、最大の「内臓」は肝臓です。最大の「臓器」は皮膚)

当然、そのバリア機能は生体の最も重要な機能の一つです

 

たとえば皮膚は細菌に対してほぼ無敵で、もし細菌が皮膚を超えて感染するなら

皮膚にキズがある、血流が悪い、真菌が角質を損傷している、などの前提が必要になります

またアレルギーも傷んだバリアから始まる一連のものです。これは前述の通り。

 

皮膚が傷んだ状態だと、次々と感作が成立して多種多様な抗原にアレルギーを成立させます。

キズだらけの手でいろんな食材をあつかうと、色々な食材にアレルギーを成立させやすくなります。

やらなくていいですが、例えば腕とかに広範なキズ(皮膚欠損)やヤケドなどがある状態で毎日タマゴの溶き汁とかをかけるとタマゴアレルギーをおこ「させる」ことができます。

米国で異様にピーナツアレルギーが多いのは、過去にアトピーの子に「ピーナッツ成分配合」の保湿クリームを塗るのが全米大ヒットしたから、と指摘されているぐらいです。

そして、経皮感作のアレルギーを起こさずに済ますために必要なのは「健全な状態の皮膚」

つまり、正しいスキンケアによってキッチリ保湿されている皮膚、がバリアとして必要になります。

 

ただ残念ながら、健全な皮膚で、いろんなモノをさわっても減感作はしないようです。

(侵入しないので、抗原提示されないからでしょうか?)

なので、「健全な皮膚」は将来的に【アレルギーをおこさせない】ために必要な状態なのです。

 

じゃあその、健全な皮膚って何?って話ですが。

【正しいスキンケアによってキッチリ保湿】することで作ることができます。

 

生物で習ったことがあるかも知れませんが、細胞膜は脂質二重層で保護されています。

親水性の〜疎水性の〜、とかどうでもいいので、コレを覚えてください。

細胞膜は「水-油-水」で保護されている。

・水は油に弾かれて中に入れない

・油は水に弾かれて中に入れない

というイメージのバリアだと思ってもらえばいいです。

まぁ、その膜を越えて侵入できる物質は細胞毒性を発揮するのですが、ここでは割愛

 

じゃあ皮膚は?

膠原線維コラーゲンの束である「真皮」の上に「表皮」があり、

その表皮は「水を含んだ角質」+「皮脂という油膜」でバリアされています。

 

真皮のコラーゲンは血流によってその頑丈さバリアが担保され、(まぁ外的因子ヌリグスリで調節困難ですが)

表皮のバリアは角質に水分がいかにシッカリ含まれているか、でバリアの強さがきまります。

 

こう覚えてください。

皮膚は【コラーゲン-水-油】で保護されている。

 

なので、角質に「水分を与える」ために、「化粧水タイプ」を主軸にスキンケアをする、

これがスキンケアの、ひいては皮膚のバリアを良好に保つための基本のキになります。

 

 


 

 

ちなみに皮膚科の知識がない小児科医や、小児科の知識がない皮膚科医が大好きで処方する

しょっちゅう薬害おこしまくっている、みんな大好き【ワセリン≒プロペト】 ←ヤブの指標

とくに乳児に・・・使うと皮膚は必ず悪化します。

「コロナ治し方 オミクロン補正版」(24)あんこ さんへの追記で言及していますが、再掲。

Y!newsのトップ記事になったことがあるのですが、

成育医療センターでStudyされたのですが、折角なのでざっくり紹介すると

 

100人のアトピーの子を集めて、25人ずつ。ワセリン、その他保湿剤A/B/Cで介入観察。

ワセリン組だけがあまりにも悪化したので研究が中止になったことがあります。(小児科では常識ですが、)ただ、研究自体が中止になってしまいデータとして残っていないようです。なので上記のStudyの具体的な方法はFactとズレているかも知れません。悪しからず。

 

それを受けてマトモな小児科医はワセリンを出さなくなり、結果、「乳児脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)」という病気がなくなりました。

実は医者がワセリンを出していたせいで起こしていた病気だったのです。

アタリマエですよね。油脂は酸化する、酸化した油脂は脂肪酸になって皮膚を刺激する。油膜が毛穴を潰すからアセモがニキビ化する。高油脂環境になるとアブラ好きの菌(マラセチア属)が常在化して更に油脂を餌にして増えつつ酸化させるので余計ひどくなる。という悪循環を医者が作っていたのです。

 

そもそもワセリンは保湿剤ではなく「保護剤」

パーマをかける時にハエギワに塗って保護したり、酸を扱う人が手に塗って手袋して汚染リスクを下げたりするのに用いるものです。保湿作用なんかありません。

 

そして、医者が出さなくなったので、困った製薬会社が市販するようになりました。

例えば「ベビーワセリン」目にしたことある方もいるかもしれません。プロペトも大々的に売ってますね。

うしろの能書を読んでみてほしいのですが、効能・効果のところに「皮膚、口唇を保護します」

「皮膚、口唇の乾燥を防ぎます」と書いていますが、「保湿します」とは一言も書いていません。

イメージ先行で勝手に保湿剤と勘違いしてもらおう作戦、というやつです。ご注意を。

 

こうやって見ると、医療者が病気を作っているばっかりな気がしますね。

コロナ茶番然り。ワセリン毒しかり。pseudoエフェドリン然り。

残念な世の中です。残念シリーズにラインナップして欲しいものです。子どもたちのためにも。

(以上、コロナ治し方 オミクロン補正版より転記)


 

 

さて、ワセリンから話を戻し、

「健全な皮膚」を作って【アレルギーをおこさせない】ために『正しい保湿』を身につけるために。

こたえ:シンプルに「化粧水」を主役にスキンケアをしてください。

(この辺からR5.2.23追記分)

まず大人と子どもで違うのですが、ざっくり

思春期以降:大人の皮膚

生後6ヶ月〜思春期:コドモの皮膚

生下時〜生後6ヶ月:オトナ扱い(皮脂が出るため・・・後述)

 

健全な皮膚のイメージ。角質に水がしっかり入っていて、油膜が張っている。

マルホ(株) 患者さん用指導箋
『(小冊子)保湿剤の塗り方』より
以後この図より一部抜粋・改変を伴い複数回引用

この図の左側イメージで、角質の部分を「プランターの砂」と捉えて、シンプルに【水】【アブラ】だけで説明します。

 

プランターに砂がはいっています。

砂にシッカリ水が撒かれて、

ラップが張られている

この「砂に水」が『角質に水分』 & ラップが油膜 ・・・ これがオトナのいい状態

 

子どもの乾燥肌は「砂に水がない」+「ラップもない」状態

 

立春〜夏、秋口までは水を撒いておくだけでOK。

汗もかくし、いずれ湿度も出てくる

 

なので汗を流して*化粧水だけで保湿

 (乾燥の強い春と秋は、化粧水のみ回数・・勝負)

* 汗を流さずに掻いて毛穴が潰れるとアセモ、油で毛穴を潰すとアセモがニキビ化します

 

晩秋〜冬はをまいてラップをしましょう。

冷たい乾いた風が水分をふっ飛ばします。油膜で保護。

なので化粧水を馴染ませたあとで乳液を重ねます(クリームまで使うと子どもはアセモになりがち)

化粧水使わずに乳液・クリームを使う

→ これは砂漠にラップを張っているだけ

悪くはならないかも?でも絶対に改善しません

下手すると汗をかく時季は出口を失い*悪化します

(毛穴がアブラで詰まってニキビになるイメージ)

 

 

乾燥肌だった子どもが思春期になりました。皮脂が分泌されて保護してくれます。

でも角質の水分は少ないままです(皮膚の体質としては同じままで変わるわけではない)。

プランターに乾燥した砂が入って、ラップが張られている。これがインナードライ

 

インナードライ。例えば中高生。例えばいま、洗顔とかせずに化粧水使っても、油が水を弾きます

そのまま水を撒いても弾かれる。なのでラップを外さないといけない。なので泡で洗浄

界面活性剤をシッカリ泡立てて洗う。油膜がミセル化され可溶化。洗い流すことができる。

いちおー高校化学でやる内容ですが、要は泡を立てて洗えば皮脂が流れて化粧水が届きます。

 

DE

洗ったあと放置すると角質の水分を喪うので、

すかさず化粧水

それで角質に水分が浸透します。

あとは時間が経てば、

皮脂が分泌されて「丁度いい状態」。

そこに油を足すとOIL OVERとなります。

(OIL OVERの代表的トラブルは脂漏性皮膚炎とニキビ。
酸化した油脂にかぶれる前者と油が毛穴を潰す後者。)

なので、

若いうちは「アブラは要らない」

→ 角質に水分を届ける「化粧水」自分の皮脂で必要十分。

* ただし、手は例外。 アブラが覆う前に流してしまう、アルコールがアブラを奪う、など
環境的にアブラで保護されにくいので、化粧水乳液(またはクリーム)で保護します。
(ここまで、R5.2.23記載、右図は2.28 追加

さて、

そろそろ話が見えてきた方もいらっしゃるかもしれません。

 

そう。みなさんが幼少期の頃から保湿剤と信じていたワセリン・プロペトこそ

実は「保湿作用がない」ゆえにバリアを破綻させ、「酸化する」ことで炎症を惹起おこ

「油膜が毛穴を潰す」ことでニキビをふやし、「高油脂環境」でマラセチア属を招き

肌を荒らし、結果、アレルギーの経皮感作の引き金を引いていたのです!

有用ツールのフリして悪逆の裏切り、トロイの木馬みたいですネ

 

なぜまた当院が、やたらとスキンケアにウルサイか、その片鱗をすこしお見せしてみました
(ノ≧ڡ≦)テヘペロ ←おいおっさん・・
ああコレがオジサン構文てやつネ ・・・スイマセン疲れてます

 

なので当然、当院に幼少期からカカリツケの子ども達で、重度のアレルギーや肌荒れで苦しんでいる子はいません。まぁ、選ばれてないだけ説もありますケド?

現状、選んでいない方は、近隣の皮膚科の診れない小児科専門医たちにご相談ください。

(R5.2.28 記載、2.27は103人来院されま死タ(睡

 

(あとは皮膚の洗い方とアセモ・ニキビや炎症の話。冗長になりそうなので、
皮膚は独立項目にするかも知れません。2/25までの完成を目指します。

と思っていましたが、2/26現在、コロナ総括を優先しました。)

 

そして、傷んでいる皮膚は、

・最大限「正しい保湿」をキープし、

・「炎症と損傷」がない状態をつくると健全化され、

健全化された皮膚は、以後、滅多に新規アレルギーを起こさなくなります。

(バリアが完全であれば、抗原が皮膚の中に侵入しないため、経皮感作、自体が起こりえない)

 

伝わりますよね?

傷んだ皮膚、である限りそこから侵入したものはカラダにとって異物だし

抗原性によってはアレルギーの誘因になることもあり

病原性によっては感染を成立させ

変異原性によってはゲノム情報に異変をもたらし

皮膚毒性によっては更にバリア機能が破綻していきます

皮膚がバリアとして機能しないほど破綻(3度熱傷や潰瘍レベル)までいくと、ほぼ全ての物質が無秩序に侵入してきて、本来毒性がないものでも毒性を発揮します

ちなみに普段から保湿剤じゃないよ!とお伝えしている【ワセリン】や【プロペト】を使うとしたらこういう場面です

その皮膚のバリア機能を補助して、「皮膚を保護する」

何度も言いますが、アレは【保護剤であって、保湿剤ではない】のですカラ

 

そして、一旦経皮感作されたアレルギー物質を、

減感作するには経口減感作ぐらいしか方法がなくとても大変・・

 


 

さて、今回したお話が一番シンプルで本質的な方法での減感作です。

(そして、【減感作】という現象の、効果と仕組みを実感しやすいケースと思います。)

 

医療機関によっては提供している減感作療法、と言うのもあります。

減感作舌下錠を使って、ジミ〜に続ければ同じような効果が得られます。ただ、件の舌下錠、2〜3年、毎日服薬し続ける。しかも1つのクスリ、1つの抗原にしか対応しません。別にいいのですが、ウチは取扱いしません。

 

よく、アレルギーを安易に減感作を試みるとアナフィラキシーが起きて危険、と言う話とか聞いたことあるかも知れません。

いや、花粉だし! (今回は、ネ!)

オイラ花粉症でアナフィラキシー起こした人知らないです。

花粉の舌下錠でアナフィラキシーの報告はあるようです。

 

減感作されたあとの話、また追々する機会があるかも知れません。

一足お先に、減感作済みの世界でお待ち申し上げております。

(減感作済の方は通院が減るので、その後どうなるかナカナカ把握しきれません)

 

 

あー、あと。

乳幼児の小麦とかタマゴとかの話はいずれ項目を改めて説明します。アレはアレで(親御さんが)大変なので。

少なくとも6ヶ月齢を迎えるまでに「肌をいい状態までもっていく」というのが前提になりますので、1〜2ヶ月齢のうちから掛かりつけの児だとアレルギーにさせずに済ませられると思いますが、他のところで肌ボロボロにされてアレルギーおこしまくってから受診とか(要は悪くなってから治す、とか)本当に大変です。

ではまた。

なんとなくゆるい感じで連載できたらな、とか思っています。 (R5.2.20 皮膚の部分を補足追記)

2023/02/18
お電話はこちら
タイトルとURLをコピーしました